人と人のつながりが農業活性化の原点

　私たちのJAが管轄するエリアでは、家族経営で頑張っている生産者が地域の農業を支えています。担い手の高齢化はもちろん、都市部への労働人口の流出などが進む中、どのようにして現在の篤農家が磨いてきた技術を、次世代に橋渡しするかが大きな課題です。近年はスマート農業も進化しています。新しい技術を積極的に導入しながら、新旧の技術を融合したこれからの時代に合った農業を、農家と一緒につくり上げていきたいと考えています。
　また今後は地域農業にとって、集落営農や農業法人などの力は、さらに重要となるでしょう。地域の農業を一番に考えるJAとして、行政や生産者とのまとまりを強固にしながら、産地の維持のためにしっかりとした進む道を示せるように努めていきます。地域農業の活性化に取り組む上で、人と人とのつながりはその第一歩であり最も大切なことです。地域の生産者は手掛ける品目も経営方式もさまざまで、思いや考えも人それぞれです。しかし、「地域農業を次につなぐ」「農地を守る」という点でみなさん共通しています。生産者とのコミュニケーションを密にして、一人ひとりの思いを大きな力に結集できるよう、これからも努めていきます。