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千葉県を巡る
都市生活を潤す
すぐそばにある農業
取材先:JA千葉みらい
千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」では、顎のラインから頬っぺたの辺りが管内となるJA千葉みらい。房総半島の北西部から北中部に位置し、地形や気候特性では湾岸部と内陸部に分けられます。
幕張新都心や日本三大貿易港の千葉港など、現在では港湾都市や国際都市として印象の強い沿岸部は、海の影響を受けた温暖な気候と平地が広がる農業適地を有しています。古くからさまざまな作物が栽培されており、大消費地・江戸の食料供給地の役割を担っていました。多くの人の命を飢饉から救い、国民食となったさつまいもの普及には、この地域が大きく関わっています。
明治時代以降に炭鉱が開かれると当地の様相は大きく変化。人口の急速な拡大と工業化が進みました。その一方で、戦後の食糧増産時代にはさらなる干拓事業による農地拡大が実施されるなど、国の復興や発展にさまざまな角度で貢献しています。
一方、ゆるやかな起伏の台地と低地が混在する内陸部でも農業は古くから盛んです。関東ローム層と呼ばれる火山灰土が堆積した肥沃な土壌を活かし、米をはじめ、ニンジンやトマト、大根、スイカ、落花生など、現在も多様な農業が営まれています。中でも千葉県を代表する特産品として知られる落花生は、国内生産の約4割を当JA管内が担っています。
同地には、生活者のニーズをはじめ情報に敏感な農家が多いのも特徴です。地域の直売所では、農業への想いを持った農家が手掛けた、数多くの新鮮な作物が棚を賑わせています。