agrifuture vol.48

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P.07何が正解かは分かりませんが「動かないこと」は「間違い」です　僕達が手掛けるミネラルメロンは、室戸岬の海洋深層水を脱塩処理して濃縮したミネラル液を活性液として利用しています。味がとてもまろやかになり、メロン特有のピリピリとした舌先への刺激もまったくないんです。約10年前に、普通のメロンではなく本当に美味しい特別なものを作りたいと、地域の先輩方が試行錯誤した結果、生まれたと聞いています。食べた人の反響も上々で、ミネラルメロンの上位等級品はプリンセスニーナというブランド名で売り出しています。　僕は就農して7年目ですが、現在はJAとさしのメロン生産部会長を任されています。これからは生活者に情報を積極的に伝えていくことが大事だと考え、ホームページやブログ、ネットショップなどを立ち上げ、プレスリリースを使ったメディア利用も計画しています。　正直、僕の考え方に異論を持つ人もいます。ですが、動いてみないとこの方法が間違っているかどうかも分かりません。間違っていたら別の道を思案すれば良いのです。確実なのは、動かないことは間違いということ。今の僕の取り組みも10年後に持っていけば時代遅れでしょう。農業も生産、経営、宣伝、販売、すべてにおいて時流に合わせて変わっていかなければいけないというのが持論です。理想は、先輩方の意見と僕ら若い考えを融合して前進する温故知新ですね。　我が家も、来年になると親父から経営権が僕に移り新しい局面を向かえます。親父とはよく喧嘩をしますし、今でも僕のやることは全部否定しますよ(笑)。でも、やりたいことは理解してくれているのかなと感じます。祖父母もずっと働いてきた人なので、2人して「ハウスにしかようおらん」と言って手伝ってくれていて、僕や父母を助けてくれています。元々は農家だけは嫌だと思って一度は外に出ましたが、離れてみて地元や自分の周りにいた人のありがたみが分かりました。これからは、自分なりのやり方で周囲に精一杯、返していきたいと考えています。生活者への情報発信温故知新で次へ進む農業のホント　ホンネ　ホンキ近澤朋成さん（33歳）高知県土佐市新居ミネラルメロン生産者

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