agrifuture vol.48
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波介川ここ土佐市でも都会にあこがれて出ていく若者は多い。しかし、「県外に出ても戻って来る人が多い場所やきね」と地元の人は口を揃える。当たり前のようにある、美しい山河。豊かな恵みを与えてくれる晴れ晴れとした海。親身になって世話を焼いてくれる隣人。心と体に染みついた土佐市に流れるその「空気」こそ、得難く価値あるものだと、誰もがいずれ気付くのだろう。海ではサーフィンや釣り、ジェットスキー、山河ではカヌーやキャンプ、トレッキングなど、自然を満喫するには絶好の場所でもある。仕事と趣味を両立した豊かなライフスタイルに惹かれ、県外から移住する人も少なくない。地元の人は「田舎やきなんもないけど」と謙遜するが、故郷を語るその表情は笑顔に満ちている――。「なんもないけど全てがある」のだ。四国八十八箇所霊場の第35番札所。寺伝によれば空海が山で五穀豊穣の祈願のために7日間修行し、満願の日に金剛杖で壇を突くと清水が湧き出て鏡のような池になったことから醫王山「鏡池院」清瀧寺と名がついたそうです。本堂前の薬師如来像の台座にある「戒壇めぐり」は厄除けのご利益があるとされています。 (高知県土佐市高岡町丁568-1)清瀧寺(きよたきじ)四国八十八箇所霊場の第36番札所。空海が唐からの帰国の際、願いを込めて金剛杖を投げたところ、この地に刺さったことから寺が創建されたと伝わっています。本堂の波切不動は空海が乗った遣唐使船が暴風雨に遭った際に、不動明王が表れて剣で波を切って救ったことが由縁で、空海がその姿を刻んだそうです。(高知県土佐市宇佐町龍旧寺山601)青龍寺(しょうりゅうじ)西日本一高い愛媛県・石鎚山(いしづちやま)に端を発し、高知県の7市町村を経由して太平洋へと注ぐ四国三大河川の一つです。豊富な水量を誇り、流域には多くの史跡や文化財が点在するなど、古くから地域の人々の生活や文化を支えてきました。全国トップクラスの透明度・水質で、奇跡の清流と称されています。仁淀川南には宇佐町と太平洋、北には高岡町の市街地が一望できます。よく晴れた日には、東の室戸岬、西の足摺岬をはじめ、石鎚山や四国の霊峰の山々も見ることができます。また、5,000本の山桜やヤマブキが植えられており花の名所としても親しまれています。波介山≪展望公園≫(はげやま)恵まれた場所で土地に根ざす生き方 祖父母が小夏農家で父が外に働きに出ていたので、僕が祖父母の土地を引き継ぐ形で4年前に就農しました。つくづく、実家が農家でラッキーだったなと思っているんです。祖父母も両親も「お前の好きにしていいよ」と言ってくれているので、自分が思い描く農業経営を実現していきたいと考えています。慣れ親しんだ土地に根ざして自分のやりたいことをやれるなんて恵まれていますよね。それに祖父などは僕が継いだことに対して本当に喜んでくれています。ここは歳の近い先輩方も数多いので、面倒をよく見てくれます。将来の土佐市を担えるように、今から面白いことを考えて色々と試していきたいと思っています。祖父の農地を引き継ぎ地元で暮らす山本和哉さん(24歳)人、海、山、川、農業、森林、美味いもん大事なものはすべてある ―高知県土佐市―
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